イベント, 日常

【山を燃やして、自然を守る】 細野高原山焼きレポート

こんにちは!湊庵ジオガイドの藤田です!
稲取の絶景スポット「細野高原」ですが、実は毎年山焼きをしているんです。。。!!!

東京ドーム26個分もの草原「細野高原」

山焼きってなんなの?なんのためにするの?って方もいらっしゃると思います。
細野高原はもともと「茅場」として利用されていました。茅葺き屋根や家畜の飼料、畑の土壌改良etc…
その草原を維持(森にならないように)するために山焼きをするという文化が形成され、毎年2月の第2土曜日に天気が良ければ実施いています。

そんな一大イベントの山焼きが2月19日(土)に実施されました!(雨天により一週間延期になりました)
今回はそのレポートを記事にしたいと思います!

移住して3回目の山焼きですが、今回は初めて火付け役も任されることになり、ようやく一員になれたような気がします!
風向きや地形から火がどの方向に進んでいくのか、どこから火を付ければ効率よく燃えるのかを考えながら火を付けていきます!(これが難しいんです。。。!!)

この画像では奥に向かって風が吹いているので、手前下から火を付けていきます!

そして、何よりも熱い!!!

この近さ。そりゃ熱い(体感80℃はありそう)

風が吹くと5mぐらいは火が大きくなり、離れていても顔に熱気を感じます!(ちなみに山焼き後にマスクを見たら少し溶けていました。。。!!)

中には所々に木も生えています。
毎年焼かれているにも関わらず春先には芽吹き、夏には葉を茂らせている。。。
植物は本当に凄いなぁとひしひしと感じました。

本当に力強さを感じます。。。

最後に

こうして毎年山焼きをすることで守られている細野高原ですが、実は存続の危機に瀕しています。
管理者の高齢化・後継者不足により年々山焼きの面積を減らしている状況なんです。。。

今年から全体の約20%が山焼きを廃止しました

山焼きをされない場所はだんだんと樹木が流入し、草原→林→森へと遷移していきます。
従来は土砂崩れなどにより露出した土地に草原が出現し、やがて森になっていくというサイクルが形成されていましたが、現在では舗装されていたり、そもそも土砂崩れが起こらないように整備されているため、草原が形成されにくくなっています。(全国的に見ても草原の面積は減少傾向にあります)

広大な草原という景観もそうですが、草原にしか生息できない希少な動植物がいたり、山焼きという文化そのものを守っていくためには若者の力が必要です。
これからの細野高原をつくるために今後も頑張ります。。。!
もし興味を持っていただけたら是非ご連絡ください!

About This Author

藤田 翔
ご宿泊されるお客様がもっと稲取を好きになっていただけるように、伊豆の自然を通した地域体験や昔遊びなどのアクティビティを提供していきます!